【開催報告】九州支部:災害伝承館・土木遺産見学会&意見交換会


九州支部では、2023年6月23日に、第11回通常総会に関連する行事として「災害伝承館・土木遺産見学会」と題した現地見学会と、会員同士の親睦を深める意見交換会を開催しました。
今年度の総会は、当会創立以来初めてとなる九州での開催となるため、記念すべき総会となるよう事前の準備から念入りに行い、参加する皆さんをお迎えしました。

開催概要

  • 日時:現地見学会 2023年6月23日(金)13時~18時、意見交換会 18時30分~
  • 場所:現地見学会 福岡県東峰村、朝倉市
       意見交換会 福岡県福岡市
  • 主催:(一社)土木技術者女性の会 九州支部
  • 参加人数:現地見学会 26名(正会員25名、その他社会人1名)
         意見交換会 28名(正会員27名、その他社会人1名)

開催の様子

1. 東峰村災害伝承館
全国から集結した会員は、博多駅筑紫口に集合し、チャーターした大型バスへ乗り込み、2017年7月九州北部豪雨で甚大な被害を受けた福岡県東峰村の災害伝承館を訪問しました。

林業総合センター2階に併設された東峰村災害伝承館

入口にかかる赤い大きなタペストリーがとても印象的

館内のパネル展示を見学した後、当時の被災状況や現在も続く復興事業について説明を受けました。水害の恐ろしさを目の当たりにし、平素から防災意識を高める大切さ、改めて土木技術者として何ができるのかを深く考える良い機会となりました。

館内にて説明をジッと聞き入る参加者

その後の移動中車内では、実際に九州北部豪雨災害対応に当たった九州支部会員より、当時の混乱した状況の体験談、復旧に向けた実務や現在の状況について説明がありました。車窓から河川改修工事をあわせて見ることで、被災範囲の広さ、急峻な地形での災害対応に対して多くの技術が活用されていることを感じました。

2. 山田堰と三連水車
次に朝倉市へ移動し、世界かんがい施設遺産である山田堰や日本最古の実働する揚水車群(三連水車)を見学しました。江戸時代から人々の暮らしを支え受け継がれていく土木技術に触れるとともに、ペシャワール会中村哲医師のアフガニスタンでの治水事業の取組みについても学びました。近くの養蜂園ではソフトクリームが売られていて、清涼感ある水の音と共に一時の避暑にもなりました。

アフガニスタンでの治水事業のモデルにもなった山田堰の全景

九州支部会員自らが山田堰の歴史やその役割について説明

水しぶきをあげる三連水車

いまなお現役で稼働する三連水車に思わずカメラを向けパシャリ

3.意見交換会
見学の後は福岡市内へ戻り、この時間から参加する会員と合流し、4年ぶりに対面となる意見交換会が開かれました。会えない時間を埋めるように食事とともに話が大いに盛り上がりました。中盤で「じゃんけん大会」が開催され、勝者には九州支部開催にちなんだご当地名物をプレゼント!参加した皆さんからは笑顔が絶えず、あっという間に時がすぎる充実した会になりました。

創立40周年記念ポスターと共に記念撮影

[Last updated on 2023-08-09]