(一社)土木技術者女性の会 西日本支部では、内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会が主催する 「夏のリコチャレ2022 理工系のお仕事体感しよう!」の登録イベントとして、「鉄道地下化工事の現場見学会inうめきた2022」を開催しました。暑い中での見学会となりましたが、開業前のホームや軌道内を見学することができ、貴重な体験をした子どもたちは、興奮冷めやらぬ様子で、ときに積極的に質問するなど、盛況のうちに終えることができました。
なお2018年から続いた「うめきた」の見学会は、今回で終了となります。多くの方にご参加いただきありがとうございました。
開催概要
- 日時:2022年8月20日(土) 9:30~12:00
- 場所:大阪府大阪市(JR東海道線支線地下化・新駅設置事業)
- 参加人数:32名(小学生11名、中学生2名、保護者10名、正会員6名、その他社会人3名)
- 内容
1.工事の説明
2.現場見学・線路の仕上り検査体験・記念撮影
3.工事に関するクイズコーナー
4.土木の仕事紹介、ドボジョの1日・1週間
開催の様子
- 現場見学の様子
はじめに、事務所で工事内容の説明があり、工事ヤードが昔どのように使われていたのか、工事が完了すると関西の鉄道網がどう改善されるかなどについて、子どもたちにも分かりやすく仕上げられたビジュアルを見ながら説明を受けました。
その後、参加者全員で現場へ。開業後は通常立入できない秘密の階段(避難階段)から地下へ移動し、新しくできる駅のホーム上へあがりました。そこでは、電車の扉の位置に合わせて、扉だけでなく戸袋部分も移動する世界初のホームドアを見学しました。
軌道部では、コンクリートの枕木と木製の枕木の使い分けや、どのような手順で軌道を敷設しているのか、また大規模洪水を想定した止水鉄扉の設置など、様々な設備の説明を受けました。 - 線路の仕上り検査体験の様子
体験コーナーでは、レール定規を用いてレールの傾きを計測しました。子どもたちは真剣に計測をおこなっていました。そして計測体験の後は、参加者全員で記念撮影を行いました。 - 土木のお仕事紹介
事務所へ戻った後は、工事に関するクイズコーナーで盛り上がりました。「工事で発生する土は25mプール何倍分か?」といった問題が出題されました。正解者には鉄道シールが配られ、受け取った子どもたちはとても嬉しそうでした。
そして、土木の仕事を紹介した後は、4人の女性土木技術者(当会正会員)が、1日と1週間の仕事のスケジュールなどを紹介しながら、どんな仕事をしているかを説明しました。子どもたちは、当会が発行した就職支援冊子「Civil Engineerへの扉」を片手に、ゼネコン、専門会社、自治体で勤務する各女性土木技術者の話を、保護者と共に興味深そうに聞き入っていました。 - さいごに
2018年から続いた「うめきた」の見学会は、来年の春に開業を迎えることから、今回で終了となります。少しでも多くの子どもたちに土木に親しんでもらうことを目的に企画してきましたが、真夏での開催にも関わらず、毎回楽しそうに参加してくれる子どもたちの笑顔を見て、土木界の魅力をもっと発信していかなくてはいけないと実感しました。
[Last updated on 2022-10-05]